小刀も砥げないのははんこ屋じゃない
『小刀も砥げないのははんこ屋じゃない』 とは、手仕上げにこだわる栗山のことば。
現在、多くの印章店は、小刀が研げないばかりか、小刀さえ持たず、
全ての工程を機械だけで終わらせます。
そんな人に良い文字を入れる技術があるはずがありません。
機械による粗彫りを完璧にするのが、人間の手による「手仕上げ」。機械では絶対にできない、きめ細かな手直しを人間の手でやってのけます。これはまさに、職人技といえるもの 。
印刀には、粗彫りを行うためのノミ式の刀が、幅が細いものから広いものまで4本と、仕上げを行う「仕上げ刀」が1本あります。
また、印材を支える道具である「坊主」も、印鑑職人にははずせない道具の一つです。
粗彫りをする際に使用する、ノミ式の刀。
一番細いもので0.2mmほど、一番広いものでも1mm程度のミクロの世界。
この4本を駆使して、「この文字と文字の隙間には、この広さが合う」など、長年培ったカンと腕を頼りに、粗彫りをしてきました。
機械の導入後は「仕上げ」工程の「さらえ」に使用しております。 もちろん、これらの印刀は、すべて栗山が研ぎます。
そして、字を作り上げる「仕上げ刀」。
粗彫りで使っていた印刀とは違った形の小刀である、「仕上げ刀」を使って、文字の形を整えていきます。
お客様の喜ばれる顔をイメージしながら、仕上げ刀を使ってとりかかる最後の工程が、一番、楽しい瞬間かもしれません。
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